中央大学大学院 戦略経営研究科 南甲倶楽部賞授与式

2017年度 9期生 中央大学大学院 戦略経営研究科(ビジネススクール)
南甲倶楽部賞授与式
2018年3月24日(土)後楽園キャンパス3号館
ビジネススクール修了式の後、鈴木敏文賞と南甲倶楽部賞の授与式が行われました。

南甲倶楽部賞を授与する川手副会長

南甲倶楽部賞を授与する川手副会長

後楽園キャンパス5号館アリーナにて国際会計研究科・法務研究科・戦略経営研究科の修了式が行われました。その後、同キャンパス3号館にて戦略経営研究科(ビジネススクール)の学位授与式が実施されました。
はじめに中村博研究科長が52名の修了生(MBA)と1名の博士後期課程修了生(DBA)に学位記を授与しました。引き続き、中村研究科長より鈴木敏文賞の受賞者・山本 哲也氏にクリスタル製の表彰盾と副賞の懐中時計を授与。南甲倶楽部賞は、川手正一郎副会長から戸辺 昌弘氏、安倉史典氏、粟津裕行氏の3名に同様の表彰盾と懐中時計を授与しました。
次に研究論文賞を受賞した4名、課題論文賞4名の氏名と論文タイトルが紹介されました。
続いて中村研究科長が、「MBAを取得してもそれが未来永劫続くことではありません。世の中の変化に応じてブラッシュアップしていくことが大事です」と激励の言葉を贈りました。
来賓を代表して川手副会長は「中学校教師・腰塚勇人氏の『命の授業』のなかの「5つの誓い」について述べ、いつもこの言葉を思い出して初心にかえっていただきたい。また、社会の変化が激しくともチャンスは自分のなかにあります」と修了生へ向けての期待と激励の言葉を贈りました。また、「CBS修了生の方々は南甲倶楽部に入会する資格がありますから、ぜひ入会して人脈を増やしてください」と述べました。
授与式を終えた後、修了生たちは、学位記を胸にかかげ、輝かしい笑顔で記念撮影に臨んでいました。

受賞者の声
私たちが戦略経営研究科(CBS)で学んだこと

鈴木敏文賞
講義内容が実務と直結「生きた教材」であった
イトーヨーカ堂 山本 哲也

2年前、いつもと違い空虚な気持ちで正月を迎えました。勤務先で初の赤字決算が決定的となり、20年近く人事の職務を歩んでいながら、赤字という現実を目の当たりにし、これまでの仕事は何だったのか、いまさらながら自問自答していました。
どうすれば打破できるのか、そのために自分には何が足りないのかを考えた結果、MBAへの進学、そのなかでも著名な教授陣への魅力を感じCBSを選択しました。特に人的資源管理の佐藤博樹教授は以前よりご講演などでお話をうかがっており、多くを吸収したいと切望しました。
合格発表当日に経営企画への異動の内示を受けましたが、CBSには戦略やファイナンスなど経営に必要なカリキュラムが充実しているので、人的資源管理を選択しながらも、さまざまな分野を多く受講し幅広い知識を得ることができました。CBSの特長として、講義内容が実務と直結しているため、すぐに実践の場で生かせたことは、経営企画という部門に携わる身にはまさに「生きた教材」でした。
まだ厳しい経営環境に変わりありませんが、CBSでの学びや人脈を大切に、あらゆるステークホルダーより評価される企業へ成長できるようその一助になりたいと考えています。

南甲倶楽部賞
IoTとAIを活用したビジネスを研究
富士ゼロックス 戸辺 昌弘

CBSには、マーケティング専攻で入学しましたが、入学後に近年のビッグデータが主導する経済成長と社会変革の実現に興味を持ち、ビッグデータを収集するための手段であるIoT(Internet of Things)と、ビッグデータを分析・活用するための手段であるAI (Artificial Intelligence)を使ったビジネスの研究をするため、戦略のゼミを選択しました。
研究テーマとして「インダストリー領域のIoTプラットフォーマーが成功するには、どのようなエコシステムを構築するべきか」という問題を設定し、所属したゼミの先生やDBAの諸先輩方のご指導および、先生に紹介いただいたIoT・AIビジネスに関わる実務家や同期にインタビューを実施することで、研究論文としてまとめることができました。
CBS修了後は、現在自社でIoT・AIビジネスに関わる成長戦略を企画する部門に所属しているので、CBSで学んだ知識と自身の研究成果を、実際のビジネスで生かしていきたいと考えています。そして、私が企画したビジネスで社会に変革をもたらすことができるように今後も新しいことにチャレンジしていきたいです。

夢中で取り組んだグループワーク企業実務家のプレゼン
オフィスFYC 安倉 史典

現役を引退し、第二の人生を歩みだす時期にCBSへの挑戦が始まりました。初年度は単位を取るのに必死。課題レポートはつらい。平日や土日の授業に体力・気力がついていけるかと不安のなかでのスタートでした。
しかし、豊富な教材による先生と学生との双方向の授業やグループワーク、第一線の企業実務家をゲストに招いてのリアリティ溢れるビジネスプレゼンテーションの講義に夢中で取り組むうちに、いつしか入学時の不安は消えワクワクしながら授業に出席する自分を発見することになりました。
また、1年次から無謀にもJBCCに参加したことも今となっては懐かしい記憶として残っています。2年次のプロジェクト研究では、取り組む分野においていかにオリジナリティのある研究に落とし込むかに悩みながら書き上げ、提出した時の達成感は格別なものがありました。
CBSでの生活は、ライフ・チェンジを起こす起爆剤になったばかりでなく、「生涯学び続けたい!」という思いを強くした2年間でもありました。親切でていねいに指導していただいた先生方やさまざまな分野から集まった世代を超えた学友が、私の生涯のかけがえのない財産となりました。心から感謝申しあげます。ありがとうございました。

2年前の決断と今の自分 ここからがスタート
MJS Finance & Technology 粟津 裕行

2年前、入学した時の思いや考え方と今の考え方とでは、まったく違う自分がいるように感じます。CBSで戦略を中心に学ぶうちに、まだまだ学び足りない自分がいることに気づきました。特にCBSでの学びを通して一番気づいたことは、人と人との繋がりを通して学ぶことだということです。自分だけがいくら頑張ったところで、1人の能力なので結果はたかが知れています。その自分の能力を高めるためには、同級生や諸先輩方々に協力を仰ぎながら取り組むことが重要であると思いました。本当にさまざまな気づきがあったCBSでの2年間でした。
あと特に印象に残っているのが、入学当初に同級生の3人とチームを組んでJBCCというケースコンペに参加したことです。当時はCBSの授業レベルに追いつくのが精一杯でした。そのような状況にもかかわらず、仕事とCBSの課題をこなしながら、毎晩夜中の12時頃から仲間と議論を交わして事業再生プランを作りあげていました。
そんなCBSでの切磋琢磨した2年間は、自分自身にとってたいへん刺激的な時間だったと思います。
今回のCBSの学びで次の10年の目標が見えました。ここはゴールではなく、スタートだと気を引き締めて、さらなる成長を目指します!

(左から)安倉史典氏  山本哲也氏  戸辺昌弘氏  粟津裕行氏 

(左から)安倉史典氏  山本哲也氏  戸辺昌弘氏  粟津裕行氏