ビジネス交流委員会: 第14回ビジネス交流会

ビジネス交流委員会 第14回ビジネス交流会
11月18日(水)18:00~21:30
後楽園キャンパス大教室 

第1部 講演会
テーマ「成功する中小企業のビジネスプランニング」
講師 株式会社エー・ソリューションズ
代表取締役社長 荒木幸男氏

1966年11月24日生まれ。89年日本勧業角丸証券㈱(現みずほ証券)入社。
99年㈱インタートレード創業代表取締役社長、2004年東証マザーズ市場に上場(現東証2部)。10年㈱エー・ソリューションズ創業代表取締役社長(現任)、㈱インタートレードより第三事業本部主幹事業を営業譲渡。11年銀嶺食品工業㈱取締役。14年日本ベンチャーキャピタル協会会員。中央大学法学部卒、中央大学ビジネススクール(CBS)修了、ゲストスピーカー。

CBSの在校生・卒業生も含め、50名近い参加者を前に、荒木氏は冒頭、マイクを2本参加者に渡した。講演の中で参加者に一人ずつ質問を投げかけていき、自然と集中力を高める受講者参加型のスタイルで始まった。

1999年3月に株式会社インタートレードを創業、ベンチャーキャピタルからの資金調達もあり順調に業績を伸ばす一方、少しずつ自由な経営判断ができなくなっていくのを感じていたという。それは上場をした時も同様で、華々しく上場の鐘を鳴らしたのとは違い、創業メンバーを含め上場には反対のものもいる中、契約に縛られ、やむなくだったらしい。

上場後は株主から短期的な利益を求められ続け、徐々に一番したくなかった利益だけを求めるようになり、本質を見失いかけていたそうだ。業績も低迷し、一時400億円あった時価総額も20億円まで減り、眠れない苦しい日々が続いたという。

今回のテーマについて荒木氏は前置きとして、華々しい経歴の一つと思われがちな上場することは「成功やゴールではない」とした上で、Ben Horowitzの言葉を引用し、「会社経営という困難なことの中でも、もっとも困難なことは一般に適用できるマニュアルなんてなく、経営はどこまで行ってもケースバイケース」であり、また、経営に関する大切なことはDruckerの一連の著書で言い尽くされていると言う。

だからこそ、成功体験からではなく、失敗から学ぶことが多いという荒木氏は、自らの今なお苦しく辛い経験であるインタートレード時代、また社長として最も重要な最後の仕事であった後継者の指名も、その後も続く株価の低迷でうまくいかなかったことを示している、と説明するなど多くの失敗談を話してくださった。

現在、荒木氏は第2の起業において、FinTech(=Finance Technology)を利活用し、新しい価値の創造を目指す。特に、国内の金融・証券業界の分野で日本国内のみならずアジア、そしてグローバルに貢献できる企業を目指されている。

2 具体的ビジネスプレゼン交流会
~売りたい!買いたい!繋げたい!~

6名のプレゼンターより商品やサービスのプレゼンがあり、参加者から多くの質問が飛び交い、詳しく聞きたいという声があがるなど、活発なプレゼン交流会となった。

≪プレゼンター≫(敬称略)

1.株式会社ユウトハンズ
執行役員 沖中克也

2.横浜紙通商株式会社
代表取締役 清田英之

3.ソウルドアウト株式会社
代表取締役 荻原猛

4.野原産業株式会社
専務執行役員 井上均

5.株式会社匠人社
CEO 陳磊

6.大京リフォームデザイン株式会社
取締役 小田眞一

第3部 立食懇親会
荒木氏にも参加いただき、お酒を交えながらも終始ビジネス交流会らしい雰囲気で、大盛況のうちに閉会となりました。

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

(ビジネス交流委員 松本 宙士)