月別アーカイブ: 2015年12月
セミナー:「今後の日本経済と不動産市況について」

企業交流委員会
建設不動産部会 第21回活動報告 9月26日(土)駿河台記念館
セミナー

「今後の日本経済と不動産市況について」
〜2020年東京オリンピックへの影響を考察〜

講師 角田 勝司氏
元 ㈱不動産経済研究所代表取締役社長

清川 昭氏
元 野村アセットマネジメント㈱取締役社長 南甲倶楽部企業交流委員会委員長

9月26日中央大学駿河台記念館において、建設不動産部会は「今後の日本経済と不動産市況」というテーマについて、経済、不動産分野の第一人者である角田勝司氏と清川昭氏による講演とディスカッションを実施しました。

当日は休日にもかかわらず合計34名が出席しました。その中には北海道や九州・熊本そして中国・上海(平成27年卒・中国人留学生)から来られた方もおられ、また先日の金融部会で講演された中央大学商学部教授原田喜美枝先生や現役ゼミ生並びに大学院卒業生の2名も参加されて、このテーマに対する関心の高さがうかがわれました。

内容としては、まず清川氏より、日本経済では『日本経済の現状と株式市場の展望』について、「第18回東京五輪以降の五輪開催国の株価動向」「日経平均株価と移動平均線」「日本財政と消費税増税〜主要税目税収の推移」の資料を中心に、また世界経済では『世界経済の現状と今後の展望』について、特に中国経済減速や新興国経済失速が見込まれるなか「世界のGDPと中国経済の現在と展望」を統計数字を基に説明されました。それらの説明は非常に一貫していて、客観的で分かりやすい内容であったために、参加者の皆さまからは一つひとつの説明にうなずく光景も見られ、今後の株式投資計画にたいへん参考になったと思われます。

続いて角田氏より『不動産市場』について戦後からの国の不動産政策を踏まえながら、オフィス市場やホテル市場並びに分譲マンション市場の抱えている問題点とJ-REIT市場の現状と今後の展望を専門的な独自の視点で説明いただきました。特に現在山手線の主要駅(東京、渋谷、新宿等)の再開発が目立つなか、今後は有楽町、新橋、神田などの駅周辺で、戦後からの既得権者所有地域における再開発の広がりが不動産活性化のポイントとなるというお話は角田氏が業界に精通されている感を強くしました。

最後に日本経済と不動産市況において2020年東京五輪に向けて、両氏から次の指摘がありました。今後、多少の紆余曲折が考えられるが、海外投資家や外資系法人による国内不動産売買の拡大が見込まれ、概ね順調に推移するだろうという考えで一致いたしました。

セミナー終了後、1階プリオールにて懇親会が開催され、参加者はこのテーマに対する余韻を残したまま、角田、清川両氏や原田先生とディスカッションを交わして、たいへん貴重な時間を過ごしました。

また南甲倶楽部委員会委員長や他の企業交流委員会部会長も参加されたために、まさに異業種交流の場となり、たいへんな盛り上がりのなか、盛会に終了しました。

今後も部会は建設・不動産に直結した見学会の開催や企業人の知見向上に役立つ講演会などを企画したいと思います。角田、清川両氏および原田先生には貴重な講演と懇親会の席でも続いた質問にもていねいにお応えいただき、改めて感謝申しあげます。(建設不動産部会長 鷲見 條司)

角田勝司氏の講演

角田勝司氏の講演

清川昭氏の講演

清川昭氏の講演

セミナー:「政府の財政赤字と日銀のバランスシート問題 ~金融市場への影響を考察~」

企業交流委員会
金融部会 第20回活動報告
9月2日(水)駿河台記念館

セミナー
「政府の財政赤字と日銀のバランスシート問題  ~金融市場への影響を考察~」

講師 中央大学商学部
原田喜美枝教授

 今回の金融部会セミナーは中央大学商学部の原田喜美枝教授を招いて開催されました。原田教授は金融学の専門家ということで金融庁金融審議会の委員を務め、また日本経済新聞の経済教室面への寄稿(2015年7月8日付「国際金融の規制 一層強化へ」)もされており、今回のテーマについてはどんな考察が展開されるのか、たいへん興味を持って参加しました。

冒頭、髙村専務理事のご挨拶から始まり、講義における原田教授の第一声は「今回は暗くなりがちなテーマですので明るい話を、と依頼されました。ご期待に添えない内容になるかも知れません」との前置きからスタートしました。

構成としては財政赤字・日本銀行のバランスシート・生活(金融市場)への影響の三部構成で、まず国の財政赤字の現実を明らかにした上で、その対策のための日銀の施策(量的・質的金融緩和)、そして日銀の施策通りに進まなかった場合にどうなるのか、欧州の債務危機の事例をもとに生活への影響を解説していただきました。

実際、原田教授の視点から日銀の施策について当初の狙いと現時点の進捗、そして現状から考える今後の問題点について解説いただくと、冒頭に前置きされた意図がよくわかりました。

しかし対話形式の質疑応答に移ると、そこはさすが金融部会に参加をされている諸先輩の方々です。悲観論だけではなく、楽観論としての考え方も展開され、会場は盛り上がりを見せました。まさに大学時代のゼミの1コマのような貴重な時間で、改めて有意義な講義内容だと認識させられたセミナーでした。

セミナー終了後は1階のプリオールに移動して、原田教授を囲んでの懇親会です。清川企業交流委員長のご発声で乾杯後、会場は日本経済の先行きに関して盛り上がり、さらに原田教授はソムリエ資格もお持ちとのことでワイン談義も追加され会場は大盛況でした。(金融部会 江森 智之)

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戦略経営研究科(ビジネススクール)学位授与式

2015年度9月期
戦略経営研究科(ビジネススクール)学位授与式
鈴木敏文賞&南甲倶楽部賞を授与


9月19日(土)入学式14時30分 修了式16時30分
後楽園キャンパス3号館
専門職大学院2015年度9月期の入学式、同日、修了式および学位授与式と表彰式も行われた。

専門職大学院の入学式および修了式は、国際会計研究科と戦略経営研究科(ビジネススクール、以下CBS)により合同で行われた。

南甲倶楽部が設立に尽力した戦略経営研究科の入学生は17名。そのうち16名が社会人で出身大学は15大学にも及んだ。入学式での新入生の表情は、緊張のなかにも「やるぞ」という強い意志が感じられた。

続いて修了式が行われ、学位授与式は各研究科に分かれて実施された。CBSの修了生は25名。山本秀男研究科長から一人ひとりに学位記が授与された。皆、自信にあふれて背筋までもスッと伸びていた。

成績優秀者に授与する鈴木敏文賞は、山本研究科長から杉山賢治さんに、南甲倶楽部賞は川手正一郎統括専務理事から飯島勝利さんに授与された。受賞者2名には、クリスタル製の表彰盾と副賞の懐中時計が贈られた。

次に研究論文賞3名、課題論文賞3名の名前と論文タイトルが紹介された。

続いて山本研究科長のご挨拶。「エジソンは1万回の失敗をしたが、次の実験にトライして電球を発明しました。私が企業勤務していた時のことですが、失敗をしてお客さんにひどく怒られました。しかし、上司が『トラブルはビジネスのチャンスだ』と一緒に陳謝。結果、次のビジネスにつながりました。状況が悪い時には、普段見えない部分が見えるのです。

皆さま、何事もポジティブ思考で2年間身につけた知識を発揮して行動してください」

来賓を代表して川手統括専務理事が祝辞を述べた。

「CBS修了生は南甲倶楽部の入会資格があります。すでに40名の方々が入会。皆さまも我々の仲間になっていただきたい。

先日、日経新聞に稲盛和夫さんは『持てる力をすべて出せば神が現れる』と書いていました。全力投球すれば必ず人生が拓けます。しっかり2本の足で大地を踏みしめ前進してください。元気・やる気・本気でがんばっていただきたい」

授与式の終了後、新しくMBAとなった修了生たちは、角帽を高らかに投げ上げ、生涯において忘れえぬ感動の時を刻んでいた。

 

学位記を胸に笑顔の修了生

学位記を胸に笑顔の修了生

これをやりたかった!

修了式に参列した南甲倶楽部会員

修了式に参列した南甲倶楽部会員

 

平成27年懇親ビアパーティ(にげつ会併催)

会員交流委員会
平成27年懇親ビアパーティ(にげつ会併催)
参加者91名 歳を忘れて楽しいパーティ
9月14日(月)銀座アスターお茶の水賓館

2._0098鈴木先輩

まだ夏の暑さが残る日、21階建ての高層ビルの最上階、皆さん美しい夕焼けから夜景に変化する眺望を満喫していました。「久しぶりにニコライ堂の鐘を聞きながら来ました」と足立直樹会長。お若い方々、中央大学は30数年前まで御茶ノ水の駿河台にあったのです。ご存知でしたか?

まずは恒例の「にげつ会」。誕生月の会員をお祝いする会です。当日の出席者91名のうち16名が9月の誕生日。日本一の司会者、石川卓郎会員交流委員が開会宣言。それから声高らかに校歌を3番まで斉唱。いいですね~、中大OB・OGは校歌を歌うと即気持ちが一つになります。続いてハッピーバースデーの歌のお祝い。誕生月の方々、照れくさそうでしたが年1回の誕生日をいつまでも祝ってくれるのが南甲俱楽部です。

誕生月の方々が紹介され、川島正博会員交流委員長より記念品が贈呈されました。代表者として年長の鈴木博道先輩が答礼のご挨拶。鈴木先輩、昭和11年のお生まれですが、現役社会人で毎朝7時には出勤とのこと。「自己管理をすれば、人間は誰でも120歳まで生きられる」と聖路加の日野原先生の言葉に例えて、ご本人は人生まだ半ばのご様子。私的には気の遠くなるようなご挨拶を聞かせていただきました。

18時半からは、第2部ビアパーティです。ここで日本一の櫻井泰紀会員交流委員に司会をバトンタッチ。石川先輩と櫻井さん、どっちが日本一なのでしょう?足立会長から、先日の大雨の災害では中大関係者も被災されていますが、力を合わせて復興に取り組んでいきましょうと力強いご挨拶をいただきました。

乾杯のご発声は川手正一郎統括専務理事。「長生きは友達の数で決まる」との話に南甲俱楽部の友達の輪を一層充実させる必要性を再認識しました。

懇親会では、銀座アスターの美味しい料理に舌鼓を打ち、旧交を温め、名刺交換、楽しい会話に花を咲かせていました。

宴の途中、竹内章浩ビジネス交流副委員長からビジネス交流会への参加を依頼、竹内敬雄会員交流委員からは忘年会のお知らせ、会場となる東武ホテルの根本弘道氏の紹介がありました。

また、川島会員交流委員長からは、旅行会(金沢)の案内があり、ゲストの石川県支部長・林隆信様、副支部長・本裕一様の紹介がありました。

ここで何やら土派手なネクタイと真っ赤なベストを身に着けたお父さんが舞台に。一瞬、綾小路きみまろと思いきや、村山壯人会員交流副委員長でした。しばしプロの指笛にじっと聴き入り、終わってみれば拍手大喝采。

4._0159指笛

宴も佳境に入り、本日の最終出し物、ビンゴ大会です。石井年晴、原口真彩子、両会員交流副委員長が祭半纏を羽織って会場を盛り上げます。1人、2人とリーチがかかり「おいおい何でそんなに早くテンパるんだよ。まだ1個しか開いてないんだぞ」といううちにビンゴの声! 気がつけば会場前方はリーチの山の人だかり! いい歳をしたお父さんたちが……。会員さまから豪華賞品の提供があり、2人に1人は賞品が当たる(2人に1人は当たらない)というありがたいビンゴ大会。会場は熱気でムンムンでした。気がつけば時計の針も20時を回り、升本喜一専務理事の三本締めにてお開きになりました。 (会員交流副委員長 河野信之)

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