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企業交流委員会第18回製造分科会 ANA訓練センター見学・研修会

第18回製造分科会見学・研修会は25名が参加し、東京都大田区の全日空訓練センターにて平成25年2月25日に開催されました。到着後、企業交流委員会高村委員長の開会挨拶からスタートし、大変意義深い講演と見学会を体験させて頂きました。

■講演 「お客様の声に徹底してこだわる~ Team ANAのCS推進」
現在、航空業界はLCCの台頭、JALの競争力回復、787のトラブル等、取り巻く環境は大きく変化しており、グループ経営に影響を及ぼすリスクは多岐に及んでいます。そのような中、ANAではコスト削減と効率化に務めながら「安全性・信頼性・高いサービスを発展」させている「CS(Customer Satisfaction:顧客満足)を軸にした経営戦略」を展開されています。講演ではその本質に迫るべくCS推進の概要をご講義頂きました。
ANAグループの経営理念を構成する基本理念、グループ行動6ヵ条をベースに、アジアNo.1エアライン(現状ではアジアのNo.1が実質的に世界のNo.1)を目指した「クオリティで一番」、「顧客満足」、「価値創造」に根ざすCS推進体制のビジョンを聴き、更に実際の感動エピソードを3本のドラマに仕立てたDVDを鑑賞して、CS展開の先にある、会社の業績向上、お客様の満足、従業員自身のモチベーションUPという3つの幸せに繋がるしくみを理解することにより、ANAの安心とサービスに対する考え方の神髄に触れることが出来ました。

■見学・研修 「全日空訓練センター」
今回の研修会の目玉は一般公開されていない「訓練施設」の見学です。前述の講演会場へ向かうフロア廊下を歩くと、ホンモノCAの皆さんが教室で研修を受講しており、期待に胸が膨らみました。ビル建屋の中では、航空機型番に合わせた実物大模型「モックアップ」を使った実技訓練が行われます。CA試験合格後、訓練センター36日間、OJT4日間の地上訓練を経て国内線乗務が始まるとのこと。特に海上遭難を想定した訓練用のプールや、数mの高さからの脱出シュートを使用した緊急着陸訓練施設などが印象的でした。いつも我々がお世話になっている乗務員の方々が実際に使われている訓練施設を見て、安全運行に対する弛まぬご努力を確認させて頂きました。

■懇親会「東京ガス㈱本社」
懇親会は東京ガス本社に場所を移し、大先輩・大西雅之氏(S36経)の乾杯のご発声でスタートいたしました。研修会では質問時間とれなかったため、講師を囲み質疑応答がなされました。
また、用意された銘酒(洗心・得月・万寿、黒龍の龍、獺祭磨き2割3分、楯の川)の利き酒をしながら、有意義な研修会が終了いたしました。

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(製造分科会幹事 小関 肇)